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段違いの人生を選ぶ時-コーチングは何と違って何と似ているのか

コーチングは定義が曖昧な言葉です。コーチングという名のもとに様々なコーチが「それぞれ自分が出来る事」を提供している観があります。カインドスペースタイムでは「コーチングの本質 -何故コーチングが効果的なのか」の記事で既にコーチングの本質について解説していますが、この記事では良くコーチングと混同されるサービスと比較してその相違点を明らかにしていきます。その結果、コーチングの素晴らしさが浮かび上がってきます。

table of contents
0.まとめ
1.ビジネス・コンサルティングとコーチングの違い

 1-1 マネジメント・コンサルタント
 1-2 能力開発コンサルタント
 1-3 起業コンサルタント
2.心理カウンセリングとコーチングの違い
 2-1 心理カウンセラー
 2-2 傾聴
3.家族・友人との違い
4.自己啓発型セミナーとコーチングの違い
5.占いとコーチングの違い
6.ヒーリングとコーチングの違い

0.まとめ

全文が長いので最初にまとめます。「コーチングは~と違って~しない」という形式でコーチングへの理解が深まればと思います。特徴を際立たせるため随分簡略化しています。

コーチングは

  • マネジメント・コンサルティングと違って、調査・分析・発案力を提供することにフォーカスしない。(同じ場面では経営者の能力を呼び覚ますことにフォーカスする)
  • 能力開発コンサルティングと違って、特定のプログラム(メソッド)に従った研修にフォーカスしない。(同じ場面では対面したときのクライアントの反応にフォーカスする)
  • 起業コンサルティングと違って、起業に関わる知識・経験・人脈にフォーカスせず、また起業の時に陥りやすい問題にもフォーカスしない。(同じ場面では発起人の願望や能力を実現することにフォーカスする)
  • 心理カウンセリングと違って、心理的問題点にフォーカスしない。(同じ場面では、願望や可能性にフォーカスする)
  • 傾聴と違って、聞くことに最大のフォーカスをしない(同じ場面では、質問を重視し、能力を引き出すことにフォーカスする)
  • 家族・友人と違って、日常的な会話に優先順位を奪われない(同じ場面では、クライアントの自己信頼感を高めること、能力を最大限発揮できるようにすることにフォーカスする)
  • 自己啓発型セミナーと違って、教えることにフォーカスしない(同じ場面では、知識よりも一対一の対話による体験にフォーカスする)
  • 占いと違って、ツールに頼らない(同じ場面では、ツールより自分自信への信頼育成を重視する)
  • ヒーリングと違って、外部のチカラに頼らない(同じ場面では、自分の中にあるチカラを呼び覚ます)

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良くコーチングと混同される言葉に、コンサルティングとカウンセリングがあります(英語で書くと皆Cが頭文字)。コンサルティングやカウンセリング自体も様々な分野があり定義が曖昧ですが、誤解されやすくまた重複する部分が明確にあるビジネス・コンサルティングと心理カウンセリングについて比較していきます。

1.ビジネス・コンサルティングとコーチングの違い

ビジネス・コンサルティングといっても様々です。ビジネスの世界では業種毎にまた職種ごとに専門性があり、それをサポートするための知識・経験・人脈を持つ人がコンサルタントの名刺をもって活躍しています。業種の例でいえば不動産コンサルタントや食品コンサルタント、職種の例で言えば人事コンサルタントや税務コンサルタント等です。

その中で、コーチングと混同されやすいし特にサービスが被るビジネス・コンサルティングが3種類あります。それは、経営戦略に特化したマネジメント・コンサルタント、社員の能力を引き出すことに特化した能力開発コンサルタント、そしてこれから起業しようとしているかまたは起業したばかりの個人に特化した起業コンサルタントです。

1-1 マネジメント・コンサルタント

マネジメント・コンサルタントは経営トップの中・長期的な経営戦略の策定・サポートを行い経営者の相談役の役割を担います。景気の動きから業界・競合他社の動きを調査分析し、資本政策・新規投資・水平垂直統合・分社化・M&A等々をアドバイスしていきます。

つまり、経営者がもっていない視点・知識・分析・発案力を提供します。

そしてまさしくこの点が、コーチと異なります。マネジメント・コンサルタントは経営者のもっていない視点・知識・分析力・発案力を提供する必要があり、そのそこに全精力を注ぎます。そしてその為に必要なスキル・メソッドとアドバイスで差別化をはかります。

ところが、(良い)コーチは「足す」ことに執着しません。

マネジメント・コンサルタントと同じクライアント層(経営者)に接していても、コーチが行うのは経営者を信頼しその能力を最大限引き出すことです。たとえ経営者のもっていない視点・知識・分析力・発案力を提供することがあったとしても、それは経営者の能力を引き出すことに邪魔にならないように行います。

コーチは経営者自身が内なる能力を発揮することが最善・最短の成長戦略であると考えているからです。

もう一つの違いは、マネジメント・コンサルティングでは最初から企業としての変化に取り組みますが、コーチングでは個人の変化に取り組むことによって企業の変化を促す点です。

コーチとマネジメント・コンサルタントが似ている点は、どちらも経営トップをターゲット顧客層としていることです。 そしてもう一つ似ている点は、これまでのやり方や常識に囚われない選択を応援できる点です。コーチは経営者のあり方を引き出して、マネジメント・コンサルティングはやり方を加えていくため、どちらのサービスもとても有益です。

1-2 能力開発コンサルタント

能力開発コンサルタントは、主に企業の人事部と連携して社員研修を行うコンサルタントです。セミナーからグループや一対一によるカウンセリングまで、企業側の要望に合わせて社員の能力を高めていきます。

主な対象は経営者よりも社員であり、一般的にはこのサービスを受ける人(社員)と発注する人(人事部)が異なっているという特徴があります。

能力開発コンサルティングはコーチングと目的や手法の考え方においてとても似ていると言えます。

敢えて違いを挙げるならば、能力開発コンサルタントは特定のプログラムに従って能力開発を行うことが多い点です。人事部は比較しやすい・社内で承認を得やすい・参加者が知識として持って帰るものがある研修を求めることが多いため明確なプログラムを重視するからです。それは想定の範囲内に着地することにもつながります。

コーチングはその点、対面したときのクライアントの能力を引き出すことにフォーカスし、特定のプログラムに拘りません。ですから、着地点には無限の可能性があります。

1-3 起業コンサルタント

各業種ごとに知識・経験・人脈をもっている人が起業の助けもしています。例えば美容院コンサルタントとかネットショップ開業コンサルタントとか。このようなコンサルタントとコーチの違いは明確です。コーチは通常業種に特化した知識・経験・人脈はもっておらず、またアドバイス自体をしようとしないからです。

特定の業種に特化しない起業コンサルタントもいます。起業時に陥りやすい経営問題を予め指摘して準備を助けたり、起業の心構えを説いたりします。そのタイプの起業コンサルタントは軸足を経営面に置くかそれとも心構え面に置くかにより千差万別ですが、コーチングを行うコーチと似ているアプローチをとることがあります。

コーチングとの相違点はコーチは既知の起業に関わる問題点にフォーカスする時間とエネルギーを、クライアントの可能性を引きだすことに向ける点です。起業コンサルティングは問題を最小限に起業をすることにフォーカスし、コーチングはこれまでの常識に囚われない解を引き出しやすいアプローチだと言えます。

2.心理カウンセリングとコーチングの違い

2-1 心理カウンセラー

心理カウンセラーはメンタル面に特化したカウンセリングを行います。クライアントの心理に寄り添うアプローチをとることが多いので、その手法はクライアントを信頼して能力を引き出すコーチングととても良く似ています。

しかし、コーチングと心理カウンセリングは大きく異なる点があります。心理カウンセリングの特徴はカウンセリングを行う前提として「心理面に問題がある」または「心理的サポートがないと問題になりやすい現状がある」という負の問題意識が存在することです。

コーチングでは「顧客の自分への信頼」を強めていきますから、その過程で当然心理に関わるアプローチをします。しかし、その前提には「問題解決」よりも「目標達成」・「能力開発」・「自己実現」といったプラスの意識がコーチと顧客双方に存在しています。

心理状態を非常に単純化した一本の線で表してゼロ地点を「健康」だとすると、心理カウンセリングではマイナスをゼロにすることにフォーカスすることになります。コーチングでは、マイナスとかゼロには目をやらずプラスの無限大にだけフォーカスします。

また、心理カウンセリングではマイナスをゼロにする為には外的介入(アドバイス等)をすることがありますが、コーチングでは外的介入を極力避けます。コーチングではあくまで自分のチカラと自分の言葉で前進することが最も効果的であると考えるからです。

2-2 傾聴

心理カウンセリングとは別カテゴリーですが、同じような効果を発揮するテクニックに傾聴があります。傾聴では、とにかく耳を傾けることに徹します。質問もしますが、それはクライアントのストーリーに沿った質問です。そして、聞いてもらえることでクライアントが自己重要性を高めていきます。

コーチングでは同じテクニックを使いますし、自己重要性も重視します。しかし、決定的な違いがあります。それは、アプローチにおいてコーチングでは質問を非常に重視しコーチは時として想定外の質問を投げかける事、そしてクライアントの能力を引き出していくことを明確な目標としている点です。


ここまでは良く混同されるビジネス・コンサルティングと心理カウンセリングについて述べましたが、せっかくですので「似ている要素のある」家族・友人、自己啓発型セミナー、占い、ヒーリングについても比較してみます。

3.家族・友人との違い

コーチングに一番近くあって欲しいのが家族・友人との会話です。

しかし、現実にはコーチングによってはじめて発揮できる能力が眠ったまま残っています。どのような素晴らしい家族・友人に恵まれていても、自己信頼を高め能力を発揮することにフォーカスした対話を続けることで得られるメリットがあります。

家族・友人との会話は往々にして目の前の問題に対処することに心が奪われたまま行われます。また、自分自信への信頼度が低い家族や友人と会話をする場合には、その低い自己信頼度を受け取ってしまいかねません。

これまでの人間関係や会話では心の奥に隠してしまっていた願望や能力ですから、コーチングというアプローチが必要になるのです。

コーチが家族や友人である場合も同様です。コーチとクライアントの関係が一定の距離と信頼関係の時にはじめて、コーチングが有効に機能します。(コーチが自分の家族にコーチングを行おうとしてもうまく行かない場合が多いのはこのためです)

しかし、家族や友人には純粋な愛があります。その愛を信頼に置き換えて忍耐強く対等に会話できた時には、家族や友人は有能なコーチ以上に可能性を引き出してくれるはずです。

4.自己啓発型セミナーとコーチングの違い

自己啓発セミナーはスパルタ式からスピリチュアル系まで千差万別なのでコーチングと容易に比較はできませんが、 コーチングの傍ら自己啓発型セミナーを行っているコーチもいます。そのような場合は基本となる考え方に共通点があります。

しかし、「教わること」は「能力を引き出す一対一対話」と異なります。

セミナーで方法論は説明できるのでその場では納得できますが、「隠れていた能力を使い始める」理論と実践は違います。「セミナーで人生が変わったはずなのに、次の日からまた同じ日常が始まった」と言われるそのそのためです。

当然、自己啓発セミナーだけを行いそれだけで結果を出すセミナー講師もいます。特に小グループでワークショップを行う場合は一対一対話とは違った効果も期待できます。

5.占いとコーチングの違い

面白い比較になりますが、占いとコーチングには類似点があります。それは占いもコーチングも一対一で行うことが多く、また対話を通してキーワードを探り当て、クライアントが奥深くに持っている願望に火を灯す点です。

相違点は、多くの占いは「ツール」を使うことです。手相・人相・カード等の道具を使い、クライアントがそのキーワードに辿り着きやすくしまたリーディングを信じやすくします。コーチングでは道具や仕掛けではなく、最初から信頼を使い自分自身を信じるチカラを高めていく点が違います。

6.ヒーリングとコーチングの違い

コーチングではヒーリングという概念を使いません。しかし、一部のヒーラー(ヒーリングを行う人)のアプローチはコーチングのアプローチととても似ています。

ヒーラーが「森羅万象または宇宙からのエネルギーを使って」ヒーリングをするときに、クライアントの「自然治癒力を発動させる」対話を行っているのです。その自然治癒力を発動させる対話がコーチングの対話と似ているのです。

コーチはクライアントの無限の可能性を信じて対話に臨みますから、そのコーチの信じるチカラがクライアントの信じるチカラとなり、クライアントの自然治癒力を発動させることは理にかなっています。実際に、コーチングの後に体調が良くなるという例は頻繁に起こっています。

但し、コーチングは「森羅万象または宇宙からのエネルギーを使って能力を高める」とは言いません。あくまで、本人のチカラです。

そしてもう一つの違いは、コーチングでは癒すことが最終目標ではないという点にあります。


 

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